2018-03-13

まごチャンネルのデザイン誕生秘話に迫る! 実は、かな〜り長い道のりと進化を経て、今の形になったんです!

第3話:デザインが見えた! 停滞を乗り越え、最高のプロフェッショナルと妥協しないチーム再編を目指す。

第1話:この人だ!と感じたその一瞬を逃さない。プロダクトデザイナー石井聖己さんとの運命の出会い。
第2話:「多数決ではなく感度のいい人に聞く」「崇高なデザインはただのエゴ?」石井さんのデザイン流儀


まごチャンネルデザイナーの石井さんに、最後は、まごチャンネルチームとの関わり方について聞きました。

編集部:いまって、世の中的にも社内だけですべて完結するような形ではなく、以前とは違うフレキシブルな形でものづくりが進められていると思います。石井さんが社外デザイナーとして関わってきた中で、お互いに気づいたことなどありますか?

カジケン:石井さんにデザインをお願いしたあと、プロジェクトが実質的に冬眠期間に入っちゃったことがあるんですよ。鎌倉合宿のあとですが。

編集部:え、合宿で加速したわけではなく?

カジケン:そのときってすでに色々な人に関わってもらっていたんですが、各々本業がある中で、どうしてもスピードが出なくて。スケジューリングからハードとソフトの開発周りまで、根詰めて進める機会にと思って合宿を敢行した経緯があるんです。

石井:あー、ありましたね、止まってしまったこと(笑)

冬眠しちゃったんですわ……。表情が曇るカジケン。

カジケン:それまでのメンバーには、ボランティアで関わってもらっていたので、誰が本気でやるのかというのが、自分以外は曖昧な状態だったんです。それで停滞しちゃったんですね。1年弱くらいかな。

編集部:冬眠期間は、カジケンさんは何をしてたんですか?

カジケン:色々なユーザーに、サービスのモニターをお願いしていました。それこそ、先日うかがった自由が丘の新谷さんを筆頭に、北海道、福岡、熊本など、日本各地でお孫さんと離れて暮らしている人のもとへ行って検証を重ねていました。

編集部:そうだったんですね! なんだかまごチャンネルの歴史がつながりました。でもその後、冬眠から覚めるきっかけがあったんですよね。それは一体何だったのでしょう。

カジケン:シリコンバレーに尊敬する起業家の方がいるんですけど、その時の状況を相談したら「やろうとする世界観やテーマに共感して、その実現にフルコミットできるメンバーがいないと進まないよね。たとえカジケンがいなくなっても、それをやり遂げたいぐらいの熱量を持った人を集めないと」と言われて。

なるほど! と思いましたね。

自分の中で意識が変わったら、その3日後に、博士こと佐藤未知くんと出会ったんです。

彼はVRの研究者で、いかに「臨場感を作るか」というのがテーマ。まごチャンネルも「離れていてもそこに家族がいるかのような体験をつくる」という目的があるので、そこでつながって。

編集部:それはまた、引き寄せましたね! やっぱり博士との出会いも大きかったのですね。博士にはおいおい話を聞くとして。

カジケン:それで、「これから一緒にやるのはフルコミットの人」と自分の中で決めて、それまでのプロジェクトメンバーにフルコミットをお願いしたら、「いやそこまではちょっと……」みたいな感じで皆んないなくなっちゃいまして(笑)

そのときに、「このプロジェクトは絶対やるべき!フルコミットで一緒にやりましょう!」という未知くんに出会った。それでやっと冬眠から覚めて、第二フェーズに突入しました。

編集部:石井さんもそこで再び?

石井:今度はスウェーデン料理屋さんに呼ばれました。以前フィンランドに留学していたので、気を使ってくれたみたいで。フィンランド料理とスウェーデン料理、全然違うんですけどね(笑)

編集部:縁もゆかりもないスウェーデン料理を食べて、その時に博士とも初めて会ったと。

石井:はい。以前とは空気感が違っているのを感じました。サークルっぽい感じから、個性が強い人が来たなぁと(笑)

カジケン:だんだんと、今のコアメンバーが集まってきた時ですね。

石井:やっぱり、プロフェッショナルが集まらないとですよね。

カジケン:過去に素晴らしい仕事をご一緒できたプロフェッショナルの方々に共通してますが、石井さんって、とにかく自分が手がける以上はいい仕事をしたいというのが根底にあるんですよ。もちろん費用対効果とかビジネスになるかという視点も大切だけど、いい仕事をした時の達成感って何事にも変えがたい。その感覚を共有できる人だなぁと。

石井:自分が丁寧にやれているかどうか、向こうが思っていること以上を出せているかどうかが大切で。自分が手を抜いたなと思っちゃったら絶対満足はできないですよね。

編集部:逆に、そこの考え方が同じであれば、中の人とか外の人とか、そういったことは関係なくものづくりができてしまうんですね。そこにブレないコンセプトとして、カジケンさんの、「デジタル世代の二世帯住宅を作るんだ」という想いが乗っかって。

カジケン:でもそれも、自分が考えついたかというとそれは多分なくて、石井さんとキャッチボールを何回もやらせてもらってる中で出てきたものなので。

僕自体それまでものづくりをしたことがなかったし、最初は好きなデザインの選別からはじまって、ここに至るまでの試行錯誤があった上で初めて出てくるものだったよなぁと思っています。

編集部:石井さんがカジケンさんの中にある想いをすくい出して、その意味や背景を明確化し具現化するプロセスがあったからこそ、今の形になったのですね。今日は、貴重なお話をありがとうございました! これからがさらに楽しみです!

今日も濃厚な話を聞けましたー。この後みんなで、石井さんがデザインを手がけた銀座のイタリアンにランチしに行きました!
石井さん、ありがとうございました!



SEIKI DESIGN STUDIO 代表
石井 聖己(いしい せいき)氏
http://www.ishiiseiki.com/
GOOD DESIGN AWARD best100, IF DESIGN AWARDなど、国内外でのデザインアワードを多数受賞。Lahti University of Applied Sciences ,Industrial design (Finland) / Stanford University ,ME310 Project (USA) / 京都工芸繊維大学 大学院デザイン科学専攻 修了



おなじみ、我らが「まごチャンネル」のチカク社長カジケンこと梶原健司氏。
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(photo:木内和美 text:ひらばるれな)

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